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2016-03-28 :

何年か前に、私がキャンピングカーについて語った対談 (再稿)

 以前、私と自動車週報社(キャンピングカースーパーガイド出稿)の町田編集長との対談形式で出稿された事があり、その内容が日ごろ口にはしても自分で書くには長すぎて、今回編集長にお願いして、このブログに出稿させてもらう事にした 
 (長いぞ~・・・)



テーマは

「キャンピングカーのポテンシャル」


【増田】 キャンピングカーって、「物」 じゃないんですよ。「物」 として扱ってしまうと、「じゃ、要らないから手放そう」 となってしまう
 しかし、キャンピングカーは 「物」 ではなくて、「価値」 なのね。価値である限り、人は手放すことができない
 つまり、人に今の時代をどう暮らしたらいいのか。それを気づかせてくれるてくれる空間だろうし、人間関係が壊れていきそうな社会の中で 「人のつながり」 、「家族の温かみ」 を深めてくれる時間作りのできる場所だろうと思っているんですよ



《 不況は地球の命を延ばした? 》

【町田】 「これからの時代をどう過ごせばいいのか」 という課題に対し、キャンピングカーが教えてくれるものって何でしょう?

【増田】 今の世界的な不況をどう捉えるか、という問題と関連するんですけれど、従来どおり 「経済成長」 を目的とする視点で見てしまうと、マイナスですよね 
 しかし、地球温暖化を促進する二酸化炭素 (CO2) の排出を抑制することに視点を合わせると、違った見え方も出てくるでしょ
 二酸化炭素の排出量を少なくする、…いわゆる 「低炭素社会」 ですよね。今まさに人類はそういう社会を目指さねばならないのだし、限られた石油資源を大切に扱い、かつ石油に替わるエネルギー資源の開発速度を早めるためにもね、今回の “世界不況” は、意味のないことではない、と思っているんですよ

【町田】 確かに、企業はモノが売れないことで悩みもがいて、メーカーは減産を行ってきているけれど、その分 「低炭素化」 は進み、資源も温存された…と
 皮肉だけれど、どちらが人間にとっていいのか、判断のむずかしいところですね

【増田】 もちろん、低炭素化社会の実現と産業の振興というのは、国家や企業が真剣に取り組む問題でしょうけれど、僕ら消費者だって、日常生活のなかでそういう問題を考える必要があるよね
 そういう意味ではキャンピングカーライフは既にエコライフをしてますよね

【町田】 なるほど! キャンピングカーって 「贅沢なクルマ」 だと思われがちですけれど、使ってみると分かるんですが、あれほど 「無駄を省け!」 とやかましく訴えてくるクルマって、他にないですものね
 タンクに積んだ水だって無尽蔵ではない。だから歯を磨きながら、蛇口を閉める
 電気を使うときも、常にバッテリーの状況をチェックしなければならないし、ガスだっていつも充填を意識していなければならない
 本当にキャンピングカーライフは、低炭素社会を生き抜くときのいい 「手本」 になりますね



《 リユースとリフォームの時代 》

【増田】 でしょ。…それに、キャンピングカーそのものが、「使い捨て」 ではなくて、「リユース」 を促進するような特徴を持っているんですね
 キャンピングカーって、1台のサイクルがだいたい15年~20年ぐらいだと言われているんですよ。走るよりも滞在型のクルマなので、走行距離もそんなに伸びない
 そのため駆動系の傷みが遅い。だから何人かのオーナーに愛され続ける
 そこで、家具のキズを貼り直すとか、シートや壁を張り替えるという作業を加えれば、長く乗り続けることができるんですね
 もちろん、新車が売れてくれた方が僕らにとってはありがたいけれど、自動車メーカーのように、毎日ラインに乗って何千台と出荷される商品ではないので、在庫調整の幅を持てる
 また、自動車メーカーさんにはできないけれど、僕らは、ユーザーさんが今乗っているクルマの 「リフォーム部門」 を充実させるというビジネスモデルも構築できるしね

【町田】 確かに、リユース、リフォームという考え方は大事ですよね。今まではあまりにも 「使い捨て文化」 が蔓延し過ぎていましたものね

【増田】 そう、たとえば、トースターとか電子レンジ、冷蔵庫のような一般的な家電だって、まだ十分使えるにもかかわらず、どんどん使い捨てにして、新しい製品に買い替えてきたわけですよね
 今は、そういう消費構造を問い直すいい時期だと思うんですよ

【町田】 いつ頃からか、自動車も家電の修理だって、ちょっと不具合が出るとアッセンブリー交換が主流になっていましたものね

【増田】 そうですね。…結局、人件費が高くなっちゃったからでしょうね。修理するとなると、専門家が出向いて、時間をかけて調べて、不具合なパーツを取り出して直す
 それだと、よけいな時間と労力がかかる
 …というわけで、ユニットごと交換しちゃえば安いし楽だ、という発想が生まれてきたわけですね
 だけど、アッシー交換て 「100のパーツの中の一つがダメになっただけで、正常に機能している残りの99を捨ててしまう」 ということになるわけでしょ

【町田】 すごい資源の無駄使いですよね

【増田】 幸いキャンピングカーはほとんど手作り商品なので、ブラックボックスのようなものもないんですよ。だから修理するときも、それほど高度な技術もいらない

【町田】 構造的にも 「低炭素社会」 に適合する商品というわけですね



《 豊かな社会を実現した江戸時代 》

【増田】 結局、働き過ぎて余剰なものをつくり過ぎてしまい、その余剰なものをさばくために、さらに歯を食いしばって売らねばならない…という労働サイクルを見直す時期に来たんでしょうね
 日本人は今は8時間労働が当たり前になって、さらにサービス残業などを繰り返して10時間を超える労働に勤しんでいますけれど、江戸時代に働いていた大工さんとか職人さんとかの労働時間というのは、だいだい4~5時間だといわれているんですよ
 武士だって、3日に1日お城務めすれば、後は 「精神修養」 といって家で読書したり、「武芸の鍛錬」 とかいって、木刀振ってスポーツしているだけなんです


【町田】 江戸時代の人々は、「何時になったから何をしよう」 という意識などもっていなかったといいますよね
 ある意味、気ままに自分の時間を決めていた
 確かに、生産性は低かったかもしれないけれど、精神性は豊かだったという見方ができますね

【増田】 そうですよね。「江戸時代」 というと、今までは産業も文化もドロンと停滞していた時代だと思われがちでしたけれど、300年も平和が続いた国なんて、あの当時、世界のどこにもなかったわけで、そのおかげで、ものすごく文化的には洗練されたわけでしょ

【町田】 浮世絵みたいに、世界のアートを刺激するほどの文化が生まれたのも、平和が続いたことで、庶民の審美眼が研ぎ澄まされたことの結果ですものね

【増田】 生け花、茶道、剣道。今にも残る日本文化というのは、みなあの時代に熟成したものだもんね。
 今 「持続できる社会」 という意味で、「ロハス」 という言葉を使いたがるけれど、江戸時代の方がよっぽどロハスですよ
 日本は、西洋が産業革命に振り回されていた時代に、すでに 「低炭素社会」 を実現していたのね

そして生めよ増やせよの労働者増やしもしてないので人口も横ばい 人類の最適交配を繰り返していたんだよね



《 若者のクルマ離れの意味 》

【町田】 で、今回の世界的な不況は、日本人がそういうことを思い浮かべるいいチャンスになると?

【増田】 これからは1日4時間しか働かないとか、給料が20万だったら、10万で生活していくとか。好むと好まざるにかかわらず、そういう生活に方向転換するように、神様がハンドルを切ったのではないかな
 確かにこの不況は、人々の生活に閉鎖感も不安感ももたらしたけれど、一方では確実に、低酸素社会の実現に結びついたわけでしょ
 結果的にこの不況は、地球破壊を2割ぐらいほど押し止めることになったように思うんですね

【町田】 そういうふうに考えると、「若者のクルマ離れ」 とか 「モノを買わない若者」 というのも意味があることなのかしら?

【増田】 「物があれば豊かな人生を送れる」 という考え方が必ずしも正しくないことに、今の若い子たちは気づいたのかもしれないね
 たとえばね、若い子に 「これあげようか」 と言っても、今の子たちはものすごくシビアな価値観を持っていて、自分にとって必要のないものは、はっきり 「要らない」 っていうんですよ
 極端な話 「クルマをあげようか」 といっても、自分には不要と決めてれば、「いいです」 と断ってくるのね
 彼らの物質欲の少なさには驚かされるばかり
 団塊の世代といわれる僕たちの方が、この年に成ってもまだモノやカネに対する執着心って強いよね

【町田】 無意識のうちに、彼らは 「低炭素社会」 の到来に向けて準備していると?

【増田】 本当にそうかもしれないと思うことがあるんですよ
 明治のはじめに3千万人ぐらいだった日本の人口が、たった100年の間に1億人増えて、今では1億3千万人になったわけでしょ
 日本だけでなく、中国もロシアもこの100年のうちに、石油エネルギーを使って、二酸化炭素を放出する人々の数を何倍も増やしてしまったわけですね
 これじゃあ地球が持つわけないんでね
 だから、日本の若者の物質欲が薄れてきたり、さらに世界に率先して少子化になってきたりという現象は、むしろ人類が生き延びるための智恵だったりするのかもしれない

【町田】 少子化を 「滅びへの第一歩」 と捉える人の方が多いですけどね

【増田】 だけど、生命の遺伝子情報には、すべて 「生きのびよ」 という “盲目的な意志” が書き込まれているわけだから、少子化といったって、それは 「人類」 が滅亡するためのシナリオとは限らないじゃないですか
 むしろ生き延びるためには、「少子化」 という選択肢も必要だということなのかもしれない
 とにかく、これからの社会では、今までプラスが当たり前と思われていたものの多くがマイナスに転じていくことを覚悟しなければならないでしょうね
 人口も減る。所得も減る。お父ちゃんの小づかいも減る。マグロも食べられなくなるとかね (笑)



《 文化にお金を払う時代 》

【町田】 そのマイナスを 「苦痛」 だと思ってはいけないと…

【増田】 そう。経済成長が全体的に鈍化したとしても、文化的な産業は伸びる可能性があるわけで、江戸時代の人々はそれを実践していたわけでしょ
 彼らは不動産や株に投資しなくても、歌舞伎の観賞や祭りにはふんだんにお金を使っていたわけで、「粋」 っていう精神構造はそこから生まれてきたんだものね

【町田】 そうですよね。これからは 「何にお金を使うか」 ということで、その人の価値観とか存在感が問われるようになるんでしょうね

【増田】 だから 「キャンピングカーの出番」 なんですよ
 なんたって、キャンピングカーのコンセプトには、「自然の中でゆっくりくつろぐ」 ところにあるわけでしょ
 そういう自然に親しむ生活の中から、低炭素社会へ向かう筋道が思い浮かんでくるわけですよね
 この前、アウトドア・ジャーナリストの中村達 (とおる) さんという方と話す機会があったんですが、その人が言うには、「自然を大事にする」 とか 「自然に親しむ」 という気持ちに成れるのは、子供の時にどれだけ親、友人とに自然に接する事ができたかなんだよね

【町田】 分かりますね。キャンプ好きのお父さんの子供は、キャンプ好きになる

【増田】 僕だって、キャンピングカーの仕事に携わるようになったのは、子供の頃にボーイスカウトに入って、自然と親しんできたからなんですよ
 結局 「木々の緑は美しいよね」 というような感情は、親が子供に実物の木々中で過すことによって形成されるんですね
 …ということはね、もうキャンピングカーって 「文化」 なんですよ。子供の感受性を刺激するための冒険基地なのね

【町田】 大人同士だって、生まれ変わりますよね。シニア夫婦だってキャンピングカーに乗って、山の温泉やキャンプ場に行って、心ゆくまで自然を楽しんだりすれば、改めてお互いの価値を見直すことができるようになりますよね

【増田】 見えないものの価値、まさに 「文化」 とはそういうことをいうんだろうね

・・・ 完読有難うございました ・・・







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